講談社、著者の見解をHP掲載 少年放火殺人の調書漏出(asahi.com 2008年12月10日13時2分)
で、その「著者の見解」というのが以下のpdfファイルです
http://www.kodansha.co.jp/emergency2/report_author.pdf
もう突っ込みどころ満載ですが、朝日の記事も引用している
草薙さんは「医師は『それはコピーしたら絶対にダメですね。要は、裁判所の人も、電車とかに置き忘れるんですよね。たまにね』と言ったが、置き忘れなどが問題だと指摘したのであって、コピーそのものを絶対的に否定しているわけではない」と反論。
の部分だけからも、草薙厚子氏の自分勝手さが明らかです。
自己中心的ご都合主義の展覧会みたいな文章です。
このような「見解」を公表して、草薙厚子氏は今後もジャーナリストと名乗るつもりなのでしょうか?
というか、周囲がジャーナリストと扱ってくれると今でも思っているのでしょうか?
追記
見解の記述について、少しコメントしてみます。
著者は本件調査を依頼した講談社の従業員ではなく部外者ですが、著者の誠意として上記調査に応じ委員らの詳細な質問にできるかぎり具体的に答え、協力しました。
この秘密漏洩事件において、草薙氏自身が、実質的意味での首謀者であるという自覚はないのでしょうか?
これが言論の自由の重要性をふだん口にしている知識人のとる態度かと思うと、他人の言論には厳しく、自分たちの言論には甘い、身勝手さを強く感じます。
ブーメランでしょうね。
もっと驚いたのは、報告書に引用されているICレコーダーからテープ起こしをした文章の内容が、著者が講談社に預けていたものと部分的に異なっていることです。例えば、ICレコーダーでは「この場で見るんだったら構わないという形が、先生にとって」となっているのに、報告書では「その場で見るんやったら構へん、という形が、先生にとって」(37頁)となっています。
揚げ足取りっぽい指摘ですが、草薙氏はこの指摘から警察官の守秘義務違反を認定しています。
草薙氏は調査委員会の事実認定に難癖をつけていますが、草薙氏自身の事実認定のいい加減さには自覚がないようです。
調査委員会が、著者に関する特定の事実を認定し、それを記録し、公にするというのであれば、調査結果を公にする前に、著者に摘示する予定の事実を示し、摘示事実の範囲が妥当 であるか、摘示事実の内容に誤りがないか、あるとすればどのように訂正するかなどについて意見を求め、著者の了解する範囲内で公にすべきです。著者の了解が得られない場合であっても、どうしても摘示が必要な事実は、その必要性ないし理由を明らかにして摘示すべきです。
草薙氏は、被告人となった鑑定医に対して、どのような態度を取ったのでしょうか?
調書のコピーを大量に著書に引用することについて鑑定医の承諾を得たのでしょうか?
承諾を得ずに調書のコピーを大量に引用すればどういうことになるか考えなかったのでしょうか?
調査委員会は、著者と鑑定医との間で3つの約束(①供述調書のコピーをしない、②情報源が特定できないような書き方をする、③原稿の最終チェックを鑑定医にしてもらう)があったと認定しています(40~41頁)。 しかし、この点は著者も講談社もはっきり否定していることです。調査委員会としては、当然、慎重に事実認定をすべきです。
まず①の点について、さらに詳細な記述を引用します。
(2)供述調書のコピー禁止の破綻 調査委員会は鑑定医が「コピーはダメ」「コピーしたら、絶対ダメだからね」と2ヵ所で言っていることを強調しています(41頁)。 しかし、まず、この引用は不正確です。最初の「コピーはダメ」という発言は、著者が同行した記者が自分の個人的意見として言ったものであって鑑定医の発言ではありません。 2つめの発言は鑑定医のものですが、断片的な引用になっています。そのときの鑑定医の発言は「それはコピーしたら絶対にダメですね。要は、裁判所の人も、電車とかに置き忘れるんですよね。たまにね」というものです。これは「要は」という言い方をしていることからもわかるように、コピーそのものを絶対的に否定しているわけではなく、電車内への置き忘れなどが問題だと指摘しているのです。この点にこそ鑑定医の発言の力点があったのです。
ここは朝日新聞の一部引用しているところですが、ここまで自分に都合のいい曲解は珍しいです。
だから朝日の記者も引用したのだと思いますが。
もっとも、草薙氏は、それに続いて鑑定医が検査記録などのコピーを容認したことをもって自分の曲解の正当性を主張しています。
しかし、「それはコピーしたら絶対にダメですね」というのは、勝手にコピーしたらダメです、と解釈するのが通常ですし、鑑定医がある程度客観性のある検査記録と客観性の担保がない供述調書とを区別していた可能性を全く無視するものです。
鑑定医が一部のコピーを認めていたとしても、全てを勝手にコピーしていいと考えるのは自分勝手すぎます。
(3)情報源が特定できない書き方 報告書は、著者が情報源が特定できないように書くと言っているという指摘をし、その約束をしたと認定しています。 約束なら合意です。著者の発言に対する鑑定医の反応があるはずです。「そうしてもらえないと情報提供できない」とか「是非、そうしてほしい」など。しかし、報告書ではそのような鑑定医の発言を引用していません。存在しないから引用のしようがないのです。鑑定医の発言がない以上、鑑定医がこの点をどこまで重要視していたかは不明です。著者の側の配慮としての一方的な発言とみるのが常識的です。
なるほど。
草薙氏にとっては、ジャーナリストの取材源の秘匿義務というのは、「著者の側の配慮としての一方的な発言とみるのが常識的です。」という程度のもののようです。
他のまともなジャーナリストがこれを読んだらどう思うでしょうか?
調査委員会は、少年と父親の名義による刑事告訴がなされた経緯(情報源を特定できた経緯でもある)について全く考えが及んでいません。 本件強制捜査の端緒は、少年と父親による秘密漏示罪の刑事告訴だということになっています。少年と父親は告訴時点で秘密漏示の主体を鑑定医に絞っていますが、そのような絞り込みを少年と父親にできるはずがありません。告訴代理人弁護士にもできません。法務省ないし奈良地検が内偵調査をし、鑑定医に的を絞り込んだところで、少年の付添人を担当した弁護士(元検察官)などから少年の父親に告訴を働きかけ決意させるという手法が取られたからこそ、秘密漏示罪などという、ほとんど前例のない告訴がなされたのです。 検察が組織を挙げて情報提供者を探し回れば、特定できるのは本件に限ったことではないでしょう。 こちらの方が遥かに問題です。
失笑ものというか爆笑ものというか(^^)(思わず顔文字を使ってしまいました^^;)
自分がやったことを全て棚にあげて(以下略)
この程度でやめておきます。
要するに、草薙氏というのは、すべてを自分に都合のいいように解釈する方のようです。
さらに追記
草薙厚子氏は、来年1月14日に鑑定医の公判に出廷するようです。
放火殺人調書漏えい事件、公判再開へ
もしも、法廷でこの見解のようなことを証言したら、フルボッコ(検察官からも被告人の弁護人からも裁判官からも厳しく問い詰められる)状態になるのは必至だろうと思います。
草薙氏としては、証言を控えて予防線のつもりで「見解」を公開したのかも知れませんが、法廷では到底通用する話とは思えません。
関連エントリ
草薙氏関係で気になったブログ(告訴の意味など)

法廷で通用しないだけでなく、社会一般においても到底通用しない、身勝手な言い分に過ぎないと思います。
ただ、この手の「ジャーナリスト気取りのただの馬鹿」でも、『既存媒体の陰謀』『大手マスコミによる言論封殺』を看板に掲げればソレナリの実売部数が見込めると計算するような無名出版社や、センセーショナリズムで一発当てようと考える出版社などからお声がかりがある可能性は小さくないでしょう。
「トヨタは主要マスコミに巨額の広告宣伝費を支払っているので不祥事がニュースにならない(なりにくい)」的な与太話をマジで信じてしまう読者が少なくないマーケットならば、こうした頓珍漢な自己弁護を用いてでも「ワタシは大手マスコミの言論弾圧の被害者よっ!」ってツラしてれば、受け入れてくれる層は間違いなくあるでしょうから。
以前、雑誌の「創」で同様趣旨の寄稿文を読んだ記憶あります。
この雑誌の影響度はよくわかりませんが・・・ネタとしてみれば面白い・・・保守リベラルに関わらずオピニオン誌は頻繁に「とんでも」が楽しめるので止められない。
真に受ける人がいるのがアレですが・・
>「○○○は主要マスコミに巨額の広告宣伝費を支払っているので不祥事がニュースにならない(なりにくい)」的な与太話
上記は、事実です。守秘義務があるため、具体的な内容はご紹介できませんが、仕事上、お付き合いのある某大手上場企業のご担当者から実態をうかがったことがあります。
ただし、これは広告宣伝費だけではなく、その他にも様々な対マスコミ対策をしています。
トピずれ注意報
なんかここまでクルと一種の尊敬の念さえ覚えてしまいます
(^^;
笑える文章を書く才能があるな~
自分の正義のためなら、他人の正義、職業倫理、法までも軽視する辺りは緑豆と通じる身勝手さですね。
トピの人は自分勝手論理の人なんですね~。
その昔、広報担当だったころ、某マスコミとやり取りがあって、
私「そんな話は誰が言ったの?ガセだったらXX長が訴えるかもよ。」
マ「情報源は秘密ですよ。公務員さんだって秘密は墓場まで持って行って守るでしょ。私も同じで、裁判で証言求められても証言拒否で刑務所行く覚悟で仕事してますよ!」
私「…(さすが切り返しがうまい)…。」
という感じでプロ意識を感じました。
こんなのの口車に乗ってしまった鑑定医の莫迦さ加減に泣ける…。
お医者さまは騙されやすい善人(善良な人)が多いからでしょう。たいていの患者さんは本当のことしか言わないし、あからさまなウソや引っかけとは無縁なお仕事だからだと思います。
もちろん、親御さんに連れられた幼児や小学生の場合だと、外傷や腹痛の本当の原因を隠すことが多いでしょうけど(親に禁止された喧嘩や買い食いとか)。
>法廷で通用しないだけでなく、社会一般においても到底通用しない、身勝手な言い分に過ぎないと思います。
そのとおりだと思います。
何やら9ページも使って下らない事をダラダラと書いていますが、結局言いたいのは、最後の
だけなんでしょうね。
そしてこの文章からは、上記の内容を信念として訴えているのではなく、ただ単に自身の責任逃れと上記のような主張に感化されやすい「反権力愛好家」を味方につけようと企図する下劣な品性が滲み出ています。
この自称ジャーナリストのような方々は、はおそらく将来取調べの可視化が実現しその記録に触れる機会があれば、嬉々として盗撮あるいは記録の不正持ち出しを行い、公開しようとするでしょう。
そしてその結果関係者に甚大な被害が及び、自らの行為が非難されたとしても、言論の自由や国民の知る権利を言い訳にするのでしょう。
彼(彼女)らは、このような自身の思想こそが、人権や自由な社会の真の敵であることに何時になったら思い至るのでしょうか。
「見解」の冒頭で殊勝にも鑑定医に謝罪しながら、一方で、
>そのときの鑑定医の発言は「それはコピーしたら絶対にダメですね。要は、裁判所の人も、電車とかに置き忘れるんですよね。たまにね」というものです。これは「要は」という言い方をしていることからもわかるように、コピーそのものを絶対的に否定しているわけではなく、電車内への置き忘れなどが問題だと指摘しているのです。
と子どもでも恥ずかしくて言えない様な言い逃れで、鑑定医に責任を擦り付けている。正直、痛杉て・・・。
この手の自称”ジャーナリスト”は、口を開くほどに、事故に不利益な証言を勝手にしてくれるのですから、呆れてモノが言えません。
こんな人物を信用して情報を流してしまった鑑定医も、いい面の皮です
言論の自由を語る人には、言論の責任も感じてほしい
>お医者さまは騙されやすい善人(善良な人)が多いからでしょう。たいていの患者さんは本当のことしか言わないし、あからさまなウソや引っかけとは無縁なお仕事だからだと思います。
研修医の時、「患者がこっちの言う事をちゃんと聞いて、出された薬をちゃんと飲んでるなんて思うなよ!」と指導されましたがせいぜいその程度ですね確かに。マンションの勧誘電話が後を絶たない筈だわ。「あんなもん誰が買うんだ!?」と常々思ってたんですが、買っちゃう奴がいるから連中も営業続けてるワケで…。かくいう私も、そういえば露骨な悪意に晒された経験って実家が電話リース詐欺にあって、支払い止めたらリース会社から訴えられた時しかない気ガス…。
彼女は自身の行為が「言論の自由の制限」につながりかねない、ということを認識しているのでしょうか?
もしご自身を「ジャーナリスト」と思われているなら、ジャーナリストにとって非常に重要な「情報源の秘匿」が出来なかったことをどう考えておられるか伺いたいものです。
アメリカには「情報源の秘匿」を貫くために牢屋に入った記者がいたように記憶しています。
その点については、
「私自身がゲロッてバレたわけじゃないのだから、私は現在も取材源の秘匿を続けていることになり、その非難にはあたらない」
などと言い訳しそうですね。
ああ、いかにも言いそうですね。
草薙女史という人物は、どうやら身勝手と自分勝手と自己中心と自己顕示欲の見本市のような人物と評するべきなのでしょう。