全国の1級河川でおおむね100~200年に1度あるような規模の大洪水を防ぐためには、計画中のダム以外にもさらに100基以上造る必要があると国土交通省が試算していることがわかった。各地でダム計画に反対の声が上がるなか、論議を呼びそうだ。
 国交省の試算によると、大雨が降った際に、ダムや遊水地などの「洪水調節施設」でため込む必要があると見積もる水量は、東京ドーム約6千杯分にあたる計76億9800万トン。34億4800万トンはすでにあるダムなどでまかなえており、14億4200万トンは建設中または計画中の約150の施設で対応する。

 私は治水の専門家ではありませんので、このエントリはど素人発言ですが、読んだ印象では、国交省の計画はなぜかものすごく胡散臭い感じがしてしまいます。

 そもそも100年や200年に一度の洪水のためにダムを作る必要があるのか?
 ダム以外では対策として役に立たないのか?
 水は溜め込まなければダメなのか?

 ダムを作る理由だけをなんとかしてひねくりだしているように思えます。

今本博健・京大名誉教授(河川工学)の話 基本方針が想定するだけのダムを今後すべて建設できるとは思えない。国民が求めるのは「絵に描いた餅」のような壮大な計画ではなく、現実的な対策だ。現実を直視した治水政策を真剣に模索すべきときがきている。日本中をダムだらけにしても、堤防が脆弱(ぜいじゃく)なままでは意味がない。ダム偏重を改め、多くの水を安全に川に流せるよう、各地の堤防強化を推進するのが先だ。

 こちらの意見のほうがはるかに説得的に感じられます。

 ど素人の偏見かも知れませんが。

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コメント(20)

思うのですが、国交省(旧建設省)は「治水の専門家」と見るのではなく「ダムによる治水」の専門家、なのではないでしょうか。いわゆるひとつの専門バ●・・・。

「100年に一度の洪水」が実際にあった時に、叩かれるのが国交省であることは明らかなのですから、あまり批判するのも酷かと思われます。

現に、医療問題では「100年に一度」に対処できないことが刑事的非難に値するというのが世間の流れなのですし。

全国の1級河川でおおむね100~200年に1度あるような規模の大洪水を防ぐためには、計画中のダム以外にもさらに100基以上造る必要があると国土交通省が試算
ですから、200年に1度の洪水を防ぐとしたら、ダムをいくつ造るべきかの試算をしたのであって、ダムを造るべきだと言ったのではないかも知れません。 200年に1度の洪水をダムで防ぐのが賢いのか、国交省の技師も分かっているはずと思います。そもそも、洪水が生じても、問題はないとも言えます。何故なら、ダムもない時代には、しばしば洪水は起こっていました。 この報道自身、よく分かっていない記者が単純にダム反対として書いているようにさえ思えます。例えば、記事の図に信濃川とあり、計画ゼロになっています。利根川、八ツ場ダムと書いていますが、八ツ場ダムは計画から着工まで何十年も経過してしまった。その間、合意して移転してしまった住民もいる。最終的に住民移転が終わった時点では、ダムの必要性は薄れた。しかし、計画の変更は日本では不可能に近い。従い、建設をしていると私は理解しています。私は、八ツ場ダムは、できればつくって欲しくないと思っています。何故なら、吾妻川は、下流は利根川ですが、ダムの存在しない川なのです。 洪水対策には、ダムを造るより、間伐等手入れがされずに荒れている森林を整備する方が、同じお金を掛けるなら、とりあえずは有効ではないかと思います。

ダムは、国交省が作りたいのではなく、建設地の地方自治体が作りたいから作られる側面があると思います。ダムができると、建設からその後ダムが存在する間地元地方自治体には相当のお金が入ると思います。自己負担なしで、お金が入ってくる甘い話の構造になっていると思います。
現在、地元及び下流都道府県が建設不要としているダムがありますが、今のまま地元の反対が継続すれば、これらのダムは建設されないと私は思います。
もう一つ付け加えると朝日の記者は、洪水緩和にも水供給にも全く役に立っていない大型ダムをどう思っているかです。例は、黒四ダムです。20世紀の簡単工事で安易に建設したダムと言える面があり、現在の尺度で考えることはできないのですが、発電目的のみであれば、難工事を覚悟で建設すれば、他の方法はあったと思います。

>例は、黒四ダムです。

黒四ダムには所謂公共事業としての公費は投入されておりません。あのダムは関西電力が自費で建設したもので、資金は関西電力の自己調達(世界銀行からの関西電力が借り入れた)で賄われています。

なお電力行政の面から、当時の通産省の支援を受けていますが、逆に河川管理や治水の面からは、当時の建設省から関西電力にイヤガラセはありましたが、援助は出ていないと記憶しています。

治水用のダム建設の是非を議論する場に、黒四ダムを持ち出すのは場違いではないでしょうか。

何のために必要なのか?誰のために必要なのか?そしてその優先度は?これらが曖昧であればなんだか胡散臭く思える。

黒四ダムは、関西電力のダムであり、税金の投入はありませんで、正しいと思います。
一方、「各地でダム計画に反対の声」のなかに、税金投入に反対と言うより、ダムによる自然破壊反対の声があると理解するので、黒四ダムを例として書きました。
電力ダムの例ですが、日本の水力発電で一番発電量が多いのは、電源開発の佐久間発電所で、ここにはダムが存在します。しかし、ダムが存在しない場合もあります。例えば、JR東日本の信濃川水力発電所(2カ所あったかも知れません)には、一般的にダムと呼んでいる大きなダムはありません。
ダムの評価は、多くの要素があり、複雑で、一方で自然に手を加えることなので、大きな影響を及ぼすことがあり、逆にそれを利用して、治水や灌漑あるいは発電に利用したりしています。いずれにせよ、正当に評価することが重要と思います。

「100年に一回というのは無視できる。」と言う考えと「それでも金をかけて守る。」と言う考えがあるでしょう。
 対等に議論して科学的に有効でリーズナブルなコストで可能ならダム建設に特に反対する理由もありません。しかし、現在の国土交通省の行政は余りにも土建屋行政であり、納税者や住民の観点からの検討がなされていないので、ダム100基つくるだと、ばかか!と言う風に思われてしまうのでしょう。

*************
 小生はどんなモノ作っても1000年に1回の災害とかいって結局駄目になるので、事後の対策の方が総合的には安上がりで有用だと考えています。

スミマセン、度々イチャモン付けるようで気が引けますが・・・。

>JR東日本の信濃川水力発電所(2カ所あったかも知れません)には、一般的にダムと呼んでいる大きなダムはありません。

JR東日本の水力発電所により、新潟県十日町市近辺の信濃川は「水無し川」の状態で、地元ではここ20年ほど大問題になっています。特にJR東日本の宮中ダムの取水量は、信濃川の河川としての最低維持流量を守っていないとして、水利権の更新が揉めているようです。

詳しくは下記サイトをどうぞ。
http://juneyamasemi.blog99.fc2.com/blog-entry-632.html

それともう一つ指摘をさせて下さい、
>日本の水力発電で一番発電量が多いのは、電源開発の佐久間発電所

これは相当古いデータですね。佐久間ダム発電所は1956年完成で最大出力35万キロワットですが、1961年完成の只見川水系の田子倉ダム発電所は最大出力38万キロワット、続いて作られた奥只見発電所は出力56万キロワットで、こちらの方が大きいはずです。
またダム揚水式発電所では最近は100万キロワットを超える発電所も多く。関西電力の多々良木ダム揚水発電所は出力193万2千キロワット、東京電力の神流川発電所は出力282万キロワットです。

ダム建設の目的効果として治水の他には水力発電というメリットがありますが、河川の自然環境に大きな負担を掛ける負の側面もまた大きなものがあります。治水だけが目的ならダムに拘る必要がないとする意見が多くなっているのは、土木や治水の専門技術者にも増えているのは確かです。ダムだけが治水の切り札とは思えません。

自然の力による直接的な被害は仕方ないとして、二次災害を最小限にするというのは大切ですね。

予想以上に進む土砂堆積=長野県高瀬ダム

 200年たったらダムが堆積土砂で埋まってしまって治水の役に立たなくなっていたところに200年に一度の大洪水が起こった

 というのではシャレにもなりませんが、そういうことになる可能性はどの程度なんでしょう?

京都大学工学部の社会基盤・応用力学・准教授 角 哲也 氏の論文
「ダムのアセットマネジメントと貯水池土砂管理最前線」より
~京都大学土木会会報2007年度掲載~
 会報目次
http://kyodokai.gr.jp/kaihou07.html
 当該論文のPDF
http://kyodokai.gr.jp/kaihou45/45_7.pdf

956年に完成した総貯水容量約3.3億m3の佐久間貯水池の堆砂量は,建設後45年を経た2001年には約1.1億m3となり堆砂率は約35%に達している
今後,年間約180万m3の土砂流入が予想されており,貯水池を迂回する排砂バイパスと水位差を利用した土砂吸引排除システムの組み合わせによる対策案が現在精力的に検討されている

ということですので、何も対策を取らずに放置すると、佐久間ダムはこの先120年ほどで完全に土砂で埋没するようです。概ね築造から150年~200年経過で貯水量ゼロという計算です。ただ洪水調節機能としての有効貯水量を考えると、治水ダムとしての寿命は100年程度ではないでしょうか。

この寿命も排砂設備を設けたり、堆積土砂を浚渫して掻き出す工事を行うなど、貯水池土砂管理の良し悪しでかなり変わるようです。ただどのような土砂管理を行うにしても、新設時に莫大な資金を投入し、出来てからも毎年の土砂管理に金を掛け続けなければいけませんので、ダムというのは結構な金食い虫とは言えそうです。

10年以上前のことですが、北アルプスの新穂高温泉の少し奥で、大きな雪崩が起こったことがあります。林業関係者が2人か3人亡くなられて、新聞記事にもなりました。
その年の夏、たまたまその現場を通りかかったことがあるのです。
砂防ダムがひとつ、文字通り木っ端みじんに吹っ飛んでいました。ひとかけらが何トン、ひょっとすると何十トンもありそうなコンクリートの破片があちこちに飛び散っていました。中には、とんでもない遠方の樹木に引っかかっていた破片もありました。
自然の猛威の恐ろしさを感じた一瞬です。
だから、100年に一度、200年に一度の大災害が起きたら、ダムそのものも、とても無事には済まないだろうなと思います。

訂正です
10年以上前と書きましたが、検索したところ、2000年の3月27日、つまり8年半前のことでした。
http://www2.ocn.ne.jp/~ynhida/chat/chat/anagenadare.htm

うろ覚えで、新穂高温泉までほんのわずかのところだったような記憶があったのですが、実際わずか500m先だったようです。その間、大きく谷間が湾曲しているので、そこで止まったのかも知れませんが、もし温泉街まで達していたら大変な惨事だったでしょう。

>小生はどんなモノ作っても1000年に1回の災害とかいって結局駄目になるので、事後の対策の方が総合的には安上がりで有用だと考えています。

洪水が起きたら、損害は全て公費で賄うってことにした方が安上がりな気ガス。

今回の国交省の件は、ここから出されているものなのですが。

第5次の全国総合開発計画

(五全総とは、よばない様に、との事)

21世紀の国土のグランドデザイン
-地域の自立の促進と美しい国土の創造-

平成10年(1998)3月

http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/zs5/index.html

全国総合開発計画は、国土総合開発法に基づく国土づくりの指針となる計画であり、今回で5回目の策定となります。第5次の全国総合開発計画は、3年以上にわたる国土審議会の調査審議等を経て、平成10年(1998)3月31日に閣議決定されました。
 地球時代、人口減少・高齢化時代、高度情報化時代の到来など、大きな時代の転換期を迎える中で、今回の全国総合開発計画においては、現在の一極一軸型の国土構造から多軸型の国土構造への転換を長期構想とする「21世紀の国土のグランドデザイン」を提示しています。また、2010-15年までの計画期間中に「自立の促進」をはじめとする5つの基本的課題を設定し、基本的課題の達成に向け、「多自然居住地域の創造」「地域連携軸の展開」など4つの戦略を推進していくこととしています。
 この「21世紀の国土のグランドデザイン -地域の自立の促進と美しい国土の創造-」について、できるだけ多くの方にご理解いただくとともに、多くの方々のご協力を得て、夢と希望のもてる美しい国土づくりに向け取り組んでいきたいと考えております。


第2部 分野別施策の基本方向

http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/zs5/zs2111.html

第1節 国土の安全性の向上
 抜粋

3 災害に強い国土づくりの推進

 国土を保全し、国土の安全性を確保するため、治山・治水施設、海岸保全施設等の国土保全施設の整備を推進するとともに、災害に強い地域づくりを進める。その際、自然環境、日常時の多目的利用、景観、快適性等について配慮するとともに、高度情報通信技術による災害に関する情報等の活用と情報通信基盤の整備を図る。また、火山災害について、災害を事前に察知、予防するために、火山現象の予知技術の開発、監視、観測研究体制の充実強化や火山砂防対策等を推進するとともに、発災後の二次災害防止のための措置を充実する。


 第3節 流域圏に着目した国土の保全と管理
http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/zs5/zs2131.html

1 流域圏に着目した国土の総合的な整備

 都市的土地利用の進展、生活様式の変化等にともない、人間社会とのかかわりの中で流域の姿は大きく変貌し、あるべき健全な水循環系の姿が失われつつあるとともに、特に中山間地域等において、過疎化、高齢化が進展する中、森林・農用地の適正な管理が困難となってきている。21世紀において、国土の持続的な利用と健全な水循環系の回復を可能とするため、流域及び関連する水利用地域や氾濫原を流域圏としてとらえ、その歴史的な風土性を認識し、河川、森林、農用地等の国土管理上の各々の役割に留意しつつ、総合的に施策を展開する。

 (1) 流域圏における施策の総合化

 水質保全、治山・治水対策、土砂管理等、水循環を介して流域圏と密接に関連する水や土砂に関する諸問題や、国土の土地利用の大宗を占め、公益的機能の発揮が期待される森林、農用地の適正な管理に関する問題は、行政上の区分を越えて広域的、複層的であり、多分野にわたる課題をかかえている。このため、自然の系である水系と、これに関連する森林、農用地、都市等により構成される流域圏を基本的な単位とし、これらの諸問題に対応する横断的な調整、連携を行うための協議会等の組織化について検討し、その具体化を図る。また、流域の水循環機構の総合的な調査検討を進めるとともに、水循環を介して密接に関連している河川水、地下水等を総合的に管理、保全する方策の必要性及びそのあり方について検討する。

 (災害は必ず起きるものとして国土の安全性を向上する。と、読み取っていいのでしょうかな)

以下省略

 今回の件は、河川局の提案として出てきたものでしょう。

法務業の末席サンいろいろありがとうございます。

1)JR発電所
次の所が水の取り入れ口です。(ダムはありませんが、堰はあります。大きな意味では、堰もダムの1種と言えます。)
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=37.06599717&lon=138.70143653&sc=8&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=37.1245188&hlon=138.758883
発電所の場所は次の所です。
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=37.29064604&lon=138.8103071&sc=8&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=37.1245188&hlon=138.758883
当然のこととして、水の取り入れ口から発電所までの間、信濃川を流れる水量は、発電使用水量分減水します。
そのために、JR東日本は地元自治体等を協定を結び、更に1級河川であることから、国交省の承認も受けています。協定通りに、最低確保水量を減水河川区間に流しているかどうかですが、1級河川であり、国交省の管理にあります。当然、24時間モニタリグされており、「最低維持流量を守っていない。」はあり得ないはずです。そんなことが、許されるわけはなく、万一そんな事実があれば、国交省は大変なこととなります。(但し、協定で合意した水量が適切でないとの議論は、あります。)
2)佐久間発電所は将来とも日本で最大の発電量の水力発電所です。
水力発電所の最大発電能力と年間発電量が必ずしも比例関係にないのです。従い、年間発電量日本1の発電所は、日本で佐久間発電所以上の発電所は作れないのです。ちなみに、日本2位(年により雨量が異なるので、時によっては日本最大の時もあるようです。)は、東京電力信濃川発電所のようです。
法務業の末席サンがあげられた、関西電力の多々良木ダムは揚水発電所なので、基本コンセプトが異なるので、同じ土俵で比較をすると間違ってしまいます。ちなみに、揚水発電所の場合は、ダムは小さい、ダム湖は小さい、しかし、発電する電力より揚水で使用する電力の方が大きい。(使用する電力の方が大きいと言うと、無駄となってしまうのですが、原子力発電も存在することから、夜間の電力消費は有効である面があります。)
3)No.11 モトケン サンの高瀬ダム
高瀬ダムは、東京電力の新高瀬川発電所(揚水)の上ダムです。従い、このダムは、治水、水利の双方に全く貢献しないダムです。
高瀬ダムを調べると、総貯水量76200千m3、有効庁水量16200千m3なので、堆砂容量が60000千m3と計算され、80%近く土砂に埋まることを見込んで建設されていると思います。
参考まで、黒四の数字を書くと、
総貯水量199285千m3、有効庁水量148843千m3で、堆砂容量が50442千m3となるので、総貯水量で比べると高瀬ダムの2.6倍になります。
個々のダムについては、それぞれ性格や目的がことなるので、個別に議論をするのが、適切と思います。
4)No.12 法務業の末席サン 佐久間ダム堆砂
同じように佐久間ダムは、
総貯水量326848千m3、有効庁水量205444千m3なので、堆砂容量が121404千m3で、電源開発(J-Power)の発電目的のダムです。110000千m3も堆砂が進んでいるとなると余裕はほとんどないことになります。但し、次の様に、佐久間ダムは土砂満杯まで193年大丈夫との話もあります。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TPage/TPDamTaisya5.html
一方、土砂堆積対策としての検討や試みは行われているようです。
ダムの堆砂批判に熱心なのは、朝日新聞で、次のような記事があります。
http://www.asahi.com/edu/nie/syasin/kiji115.html
ダムの堆積についても、個別の状態を検討しないと、この様な記事のみで、批判をすると誤ってしまう可能性があります。東京電力黒部ダム(大正元年完成)が、堆砂率81.7%として10番目に上がっていますが、堆砂があっても問題は生じていないと思います。
5)仙人ダム
黒四ダムの発電所が存在する場所にあるのが、仙人ダムです。仙人ダムの建設については、吉村昭が小説「高熱隧道」に書きました。大東亜戦争にむけて電力確保をするために難工事で建設しました。大きさは、総貯水量682千m3、有効庁水量246千m3、堆砂容量が436千m3ですから、他のダムと比較すると以下に小さいか分かると思います。
ところが、発電量は黒四の1/2程度あるのです。
ダム評価って難しいと思います。

途中で、表示されなかった部分があるので、後半部分を再度、書き込みます。

3)No.11 モトケン サンの高瀬ダム
高瀬ダムは、東京電力の新高瀬川発電所(揚水)の上ダムです。従い、このダムは、治水、水利の双方に全く貢献しないダムです。
高瀬ダムを調べると、総貯水量76200千m3、有効庁水量16200千m3なので、堆砂容量が60000千m3と計算され、80%近く土砂に埋まることを見込んで建設されていると思います。
参考まで、黒四の数字を書くと、
総貯水量199285千m3、有効庁水量148843千m3で、堆砂容量が50442千m3となるので、総貯水量で比べると高瀬ダムの2.6倍になります。
個々のダムについては、それぞれ性格や目的が異なるので、個別に議論をするのが、適切と思います。
4)No.12 法務業の末席サン 佐久間ダム堆砂
同じように佐久間ダムは、
総貯水量326848千m3、有効庁水量205444千m3なので、堆砂容量が121404千m3で、電源開発(J-Power)の発電目的のダムです。110000千m3も堆砂が進んでいるとなると余裕はほとんどないことになります。但し、次の様に、佐久間ダムは土砂満杯まで193年大丈夫との話もあります。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TPage/TPDamTaisya5.html
一方、土砂堆積対策としての検討や試みは行われているようです。
ダムの堆砂批判に熱心なのは、朝日新聞で、次のような記事があります。
http://www.asahi.com/edu/nie/syasin/kiji115.html
ダムの堆積についても、個別の状態を検討しないと、この様な記事のみで、批判をすると誤ってしまう可能性があります。東京電力黒部ダム(大正元年完成)が、堆砂率81.7%として10番目に上がっていますが、堆砂があっても問題は生じていないと思います。
5)仙人ダム
黒四ダムの発電所が存在する場所にあるのが、仙人ダムです。仙人ダムの建設については、吉村昭が小説「高熱隧道」に書きました。大東亜戦争にむけて電力確保をするために難工事で建設しました。大きさは、総貯水量682千m3、有効庁水量246千m3、堆砂容量が436千m3ですから、他のダムと比較すると以下に小さいか分かると思います。
ところが、発電量は黒四の1/2程度あるのです。
ダム評価って難しいと思います。

>1000年に1回の災害とかいって結局駄目になるので、事後の対策の方が総合的には安上がりで有用だと考えています。

これで正しいと思います。例えば、100年に1回にするとしても、人口が下流に多く、洪水の場合の被害が大きい河川とか。河川によっても、その対応が異なるし、堤防で防ぐ方法もありますし。

但し、バカな話もあります。堤防を高くし、増強し、ダムも造ったから、それまでは大洪水の場合は、いつも浸水していた土地が浸水しなくなった。そのために、耕作地となり、人が住むようになった。しかし、50年に1回の洪水には対応しておらず、浸水した。そうなると、今度は被害額が昔と比べると天文学的数字になった。そこで、政治問題となり、ダム建設が増加し、堤防工事が増加した。

No.18 はダブっています。無視下さい。

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