滑り台死亡事故で幼稚園長と保育士書類送検へ 広島県警(asahi.com 2009年2月26日8時54分 ウェブ魚拓)
捜査した以上原則送検なので、警察の対応は手続的には当然の流れなのですが、それを報道するマスコミの感覚はどうなんでしょう。
この記事を書いた記者や編集者は、この事故において、園長や保育士を処罰すべきであると思っているのでしょうか?
事故が起こった滑り台と同程度の危険性は、そこらじゅうにあると思われます。
危険性の程度、つまり場合によっては園児が死亡するかも知れない危険性を問題にすれば、そもそも滑り台自体が危険だとも言えます。
写真で見る限り、本件の滑り台は上から落ちる危険があります。
多くの滑り台でそういう危険はあると思います。
そうすると、多くの滑り台において、設置すること自体が危険だということになりかねません。
なお、園長らの処罰の当否について、警察がどのような判断をしているかは明瞭ではありません。
記事の表現が厳密であるならば、警察は
園長は施設管理者として滑り台を撤去するなど必要な措置をとらず、安全に配慮するよう職員への指示も怠った疑いがある。(強調はモトケン)
と言っています。
刑事訴訟上、「疑いがある」程度では有罪になりません。つまり検察は起訴しません。
警察としては、検察に下駄を預けたのだろうと思われます。
記者や編集者は、そういうニュアンスについて考えたことがあるのでしょうか?
証拠を見ていない私の解釈が正しいとは限りませんが、一つの可能性として考えられるところです。
記者や編集者が考えたことがないとは思えないのですが、そうであるならば、記事の影響についてどう考えているのかが、さらに問われることになると思います。

記事中の
>広島地検に書類送検する方針を固めた。
という表現こそ、私のような素人に誤解というか、誤った認識を植えつけやすいです。
「固める」もなにも、捜査された事案は、【原則すべて送検する】という事を、知らない人が読めば、上記表現はこの時点で、「処罰すべき事件性(過失)が有る。」と先走って読んでしまう怖れが高いと思います。
モトケン先生のブログのおかげで(ペコリ)、私は学ぶ事が出来ましたが、以前の私ならそのように誤って読んでしまう可能性が高かったと思います。
(「なんで、こんな事案で訴えられなきゃならんの」、くらいの事も考えてしまうかも←相当アレな先走りですが)
だから「送致意見」についても調べてから報道しろとあれほど
「園長は施設管理者として滑り台を撤去するなど必要な措置をとらず…」というよりは、園長・職員・園児の親御さんなど関係者の大人のどなたかが、無造作に切り落とされて突き出ている手摺りの上端を見て危険を予知できなかったのかな…と感じます。
>記者や編集者が考えたことがないとは思えないのですが、そうであるならば、記事の影響についてどう考えているのかが、さらに問われることになると思います。
引用されている記事に目を通しましたが、この記事の影響について私なりに考えてみますと、この園長さんと保育士さんに対しては、読者から同情が集まりそうに思えますので、その反動として、死亡した園児の親御さんに対し、イタズラ電話などの誹謗中傷が集まってしまう恐れがあるように思います。この記事を手がけた記者や編集者が、そのような可能性に思いをはせたかどうかというと、かなり微妙な気はしますね。
fuka_fuka さま
>「送致意見」についても調べてから報道しろ
送致意見を報道記事に反映させろとのご意見、全面的に同意です。
ただ、これは刑事司法や警察・検察の報道発表の実際を知らない者として、現実の報道発表の仕方を知りたいのですが、モトケンさんなり検察事情に詳しい方のご教示を期待したいことがあります。
【どなたか、教えて下さい!】
送検について付された送致意見は、必ず報道に公表されるのでしょうか?
原則公表されるのであれば、送致意見を無視した報道姿勢に問題があると言えますし、送致意見は公表しないのが警察・検察の原則方針であれば、それは報道機関ではなく捜査機関の情報開示姿勢に問題の根源がある、という結論になりますが・・・。
送致意見を報じた記事がありました。
下水管5人死亡事故、現場責任者ら書類送検へ
No.3の素人さんに共感します。身近にチビさんたちがいると(私の場合マゴですが)あらゆる危険を想像しつつ彼らとつきあいます。本当にもう出来る限りのことをやってくれますから。
孫が生まれるまでは、そういう感覚をすっかり忘れていましたが。
それで、この事故の起こった滑り台の写真を見たとき、とても「いやーな」感じがしました。あの出っ張りは非常に恐ろしいです。もし孫たちの通っている保育園であんなのを見たら、絶対「あれは危ないと思います」と言うと思います。
>園長・職員・園児の親御さんなど関係者の大人のどなたかが…
それに加えて遊具の業者もいかがかと思います。専門家でしょう?
>>No.7 kayano さん
>それで、この事故の起こった滑り台の写真を見たとき、とても「いやーな」感じがしました。
率直に申しまして、上記は所謂「後出しじゃんけん」の域としか評せません
あなたが不幸な 結果 を知った上だからこそが故の 感じ だと
>それに加えて遊具の業者もいかがかと思います。専門家でしょう?
医療過誤関係の際の医療関係者や、司法関係者に対する批判が行われる際に
よく見かける論調かと思います
衣を着せずに述べれば 無知の衆愚
G.Foyle 様は遊具の構造にお詳しそうですので、無知の衆愚の一人として、ぜひともご教示賜れば幸いです。
素人の私としては、手すりの金属パイプの先端が突き立った形状の本件滑り台は、幼児が遊ぶ機器としてはかなり危険なように思えます。後知恵と仰るかもしれませんが、先端恐怖症の気がある人間には、真っ直ぐ自分の方を向いている金属パイプの先端を見せられると何か起こりそうで嫌な感じがします。
それはさておき、国土交通省の「遊具の安全確保に関する指針」では、
>①絡まり・ひっかかり対策
・衣服の一部などが絡まったり、身体がひっかかるでっぱり、突起、隙間などを設けない
・突起の形状に留意し、埋め込み、ふたを被せるなど工夫する
とあります。
もちろん、平成14年にできた指針であり、本件滑り台の設置時期が分かりませんので、直ちに指針に反しているじゃないかという積りはありませんが、少なくとも指針以前から、絡まり、ひっかかり事故というのが意識され、その対策が求められていたのではないかということは想像できます。(そうでなければ、わざわざ指針には載せないと思います)
遊具の設置時期が、そうした事故が意識されるよりも遥かに古いのであれば、設置者である園側が注意すべきだったのかもしれません。
しかし、仮に滑り台の製造時期が、少なくともそうした事故が意識されるようになってからや指針公表以降であったとすれば、メーカーがそうした情報を知らなかったとは思えませんし、安全対策が不足していたという指摘が必ずしも無意味なものであるとは思えません。また、本件滑り台の手すりの先端を下に埋めるなどの構造変化がメーカーにそれほど大きな負担があるとは思えません。
もちろん、私には詳細な情報がありませんので、現時点でメーカーにも責任(刑事上では有りません)があると断ずる積りは一切ないですが、メーカーの責任に言及することが、後付批判で、無知の衆愚とまで断ぜられるということは、そうした詳細な情報をお持ちであろうと察しますので、お手隙の時にでもご教示賜れば幸いです。
スレ違い失礼。
滑り台で首が絞まる、という事故は昔からかなりあったと思います。
この滑り台をデザイン(設計)した人は、そのような危険を想像されていたのでしょうか?
私が幼稚園に行っていたころ、当時流行していた「スーパーマン」や「鉄腕アトム」「鉄人28号」のように、手を突き出して頭から(腹を滑り板?につけて)滑り、先生から怒られた記憶があります。また、滑り降りた前の子がどいていないのに滑ろうとして叱られた記憶もあります。ペンダントをつけたまま滑ろうとして、先生に「一時預り」され、ビービー泣いている女の子もいました。今考えても結構お年を召した先生でしたが、経験から危険を予測されていたのでしょうね。
事故のデータは結構あるのに、それが活かされていないように思ってしまいます。
あの写真の構造なら、引っかかりますね。(少々不謹慎ではありますが)危険予知トレーニングの良い題材です。子どもがどういう行動をとるか考えないで物を作れば悲劇が起きます。でも全国で同様事故が起きてるんですね。
園長のおばあちゃんの言葉によると、滑り台は30年ほど前のものだそうです。昔の敷地から移転したのかな?
私には、普通の人が見てぱっと危険だと判るような滑り台にはみえません。
すいません、遅ればせながら分かる範囲内でお答えさせていただきます。
警察側から送致段階での処分意見を報道機関に広報することはまずありません。
大前提として、被疑者に対する処分の決定は検察の業務であるので、警察側が処分に関して何らかの意見を検察の決定に先んじて公表することは明らかに越権であり、事後に無用の物議を醸す虞が強いためです。
ただし、警察の捜査の結果、加罰性や過失の程度が低いことが明白である場合などは、報道発表の際にその旨を公表したり、報道機関からの問い合わせがあった場合には回答を行ったりしているようです。
こういうことがあって、滑り台は危険だから撤去しろというような話になるのなら、問題だと思います。そういう危険まで排除するのは良くないと思います。しかし、この手すりの形状はどうでしょうかね。引っ掛かるという今回のような場合もありますが、子供が転んだりすると、突き出しているのは無用にダメージを増幅させるだけのように思います。こういう類いの危険は排除しても良いのではないでしょうか。
送致意見についての広報の実情、良く判りました。
警察の捜査に基づく送致意見→検察の起訴判断→裁判所の判決
こうした3段階の判断や決定を経た上で、初めて「犯罪人」であることが決定されるのであって、最終段の判決が確定するまでは「推定無罪の原則」で貫かなければ。
最後の判決が無罪確定のときだけ、冤罪だ!、警察の見込み捜査だ!、推定無罪の原則が浸透していない!、とマスメディアは言いながら、普段は送致意見について取材もろくろく行わない報道姿勢には、?マークを付けざるを得ません。
先ず隗より始めよと思います。